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2006.04.26
あいつの嘘八百
~あいつの嘘八百パート①~
あいつは
いつも平気で嘘八百を並べる
その日は夕方から
深深と雪が降っていた
車通勤をしているあいつ
夜遅くなっても
なかなか帰って来なかった
この雪で大丈夫かな?
心配になった私は
sidecarのような軽自動車に乗って
帰宅路を見に行った
路地裏は少し積もっていて
タイヤが滑ったりもするけれど
大通りは車の台数が多くて
降り積もる事も無く
すんなり流れていた
これなら大丈夫
安全を確認し家に戻った
しばらくすると
あいつが帰って来た
「遅くなってごめん 事故車が出て通行止めになった」
「えっ!どこの道?」
「そこの大通り 1時間も止められてた」
あいつは1時前の私の行動を知らない・・・
また女かな?・・・
この雪で早退でもして
どこかでこそこそ会っていたのかも?
私の想像は膨らむ
問い質せば白状するのかな?
決してそんな事はしない
私は笑ってこう言う
「怪我が無くて良かったね 早くご飯食べよう」
あいつは
これ以上食べられないって顔で
私が作ったお料理を
無心で食べる・・・
パート②をお楽しみに・・・
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2006.04.25
一番・・・ 最後・・・
<一番>
いつだって自分が一番がいい
一番でなければ意味が無い
誰かが後を追いかけて来る
抜かされないようにと
もっともっと頑張れる
いつも笑っていて
友達が沢山いて
皆が羨ましいと思える
人間になりたい
生活レベルも知性も教養も
姿形も綺麗で
誰にも負けない程の美人
誰にも負けない程のスタイル
男友達も女友達も
一流家庭の子ばかりで
その中でも
一際目立つ 超お嬢様
そんな私でいたい
いつも一番でいたい
注目されたい
優しくされたい
一番がいい
絶対一番でなければ嫌
<最後>
いつも最後がいい
人より先に歩くのは
疲れちゃう
だらだらとした毎日を過ごし
友達が今何をしていても
全く気にならない
羨ましいとも思わない
自分は自分らしく
ゆっくりでいいから
前に進めればいい
人に合わせるのは
元々得意じゃないし
好きでもない
人に優しくするのは
嫌いじゃないけど
優しくされるのは苦手
だって照れちゃうでしょ
お金もそんなに無くていい
あり過ぎると
本当の事を見失ってしまうから

2006.04.20
穏やかな時
春の暖かな日
土の匂いをかぎながら
緑のジュータンに寝そべって
青い空を見上げる
白い雲がポッカリと浮かんで
ゆっくり流れていく
こんなに静かで穏やかな時を
いつから過ごしていなかったんだろう
きっともう何年も・・・

2006.04.17
君は君のままで
ヒールのかかとが折れて
歩く度にコツコツと音がするね
今から新しい靴を買いに行こう
君は
背が低いからって
いつも10センチヒールを選ぶね
そんなに背伸びしなくていいよ
背の低い君を
僕は可愛いと思うよ
今度は
歩きやすい靴を選ぼう
君は君のままでいいんだから
そうだ
ヒールは止めて
スニーカーにしよう
そして
次のデートは公園に行こう
走り回ったり
ブランコに乗ったり
鉄棒なんかもやってみよう
風が吹かなければ
バドミントンもいいかな
きっと
素直な気持ちではしゃげるよ
いつまでも
君は君のままで居て欲しい・・・

2006.04.14
あした天気な~れ
子供の頃
転んで泣いていると
母がいつもしてくれた
<痛いの痛いの飛んで行け!>
そのあと
何故か痛みが薄れていて
本当に飛んで行ったと思えた
今は
もう誰もそんな事は
してくれないけれど
この痛み
空高く
ず~っと先まで
飛んで行け!
そう心の中で唱えると
本当に薄れて行く気がする
雨が降って
外で遊べないと
母がいつもしてくれた
<あ~した天気にな~れ>
大人になって
もうそんな事はしたこと無いけれど
明日が晴れであるようにと
心の中で唱える
明日天気にな~れ!
てるてる坊主も作ってくれたね
もう恥ずかしくて
窓の外には出せないけれど
そっと部屋に飾ろう
明日はきっと晴れるし
心の痛みも薄れている
信じよう
母が私にしてくれた時
本当にそうなったから・・・

2006.04.13
神様は微笑んでくれない
もしもこの世に
本当に神様が居るのなら
ほんの1秒でもいい
私に微笑んで・・・
生きている意味が
分からない
何の為に生きているの?
いつまで
この命持続すれば
満足と云う名の
達成感に辿り着くの?
夢が叶い
次の夢探しに
出かけたつもりなのに
次の夢が見つからない
夢は
手の届くところにあるものがいいね
あまりに遠いと
挫折し
生きてる事の絶望感に
打ち拉がれる
全てが醜く
感謝の気持ちや
生きている事の幸せが
今は感じる事が出来ない
希望を持てたあの頃が
遠く懐かしい
私は
薄汚れてしまったんだ
神様が本当に居たとしても
微笑んでくれない訳を
私自身が
一番分かっているんだ
このままでは
二度と
神様は微笑んでくれない
でも・・・

2006.04.12
初恋
あれは中学1年の春
好きになることの意味が
分からなかった
胸が痛くなるってどんな事?
食欲がなくなるって
どんな事?
友達が恋の話をしても
面白くもなんともなかった
なのに
あの日
君に出逢ったあの日
初めてドキドキした
これが恋?
体操部に入部した私
君は2年生で
バスケ部だったね
シュートする姿と
白い歯が眩しかった
友達は皆
カッコいい人が好きって言ってたけれど
君は可愛かった
とにかく可愛かった
体育館という
同じ空間に居られる事が
嬉しかった
君は私に気付いていないのに
目が合ったと思えた時は
マット運動も
平均台も
いつもより張り切った
本当はまだまだ未熟で
体も硬くて
開脚もままならなかったのに
初恋は実らないものなのかな
結局君には声をかけられなかった
いつも
ただ見つめているだけで
満足していたんだ
それでも
君への思い出は
いくつも残っているよ

2006.04.11
大切にするね
出逢った頃は
ほんの少しの優しさに
涙が流れたり
少しでも会えないと
眠れなかったり
女の子が近づくだけで
ヤキモチ妬いたり
メールが来ないと
何度も送信したり・・・
でも最近
君に悪いことしているね
多くの優しさを求め
いつもすねて
会えない日は
友達とはしゃいじゃう
女の子が近づいてくれないと
燃えなかったり
メールが来ても
直ぐ返信しなかったり
ちょっと離れているくらいが
丁度いいかなぁ
なんて思ったりして
こんなんじゃ
本当に君が離れてしまうかも知れないね
君がいなくなる事を想像すると
ぞっとする
ごめんね・・・
これからは
もっと君を大切にするね

2006.04.10
ついてない日
毎日生きていると
ついてない日ってあるよね
今日はまさにその日だった
朝からスピード違反で捕まり
罰金!
仕事場では客に苦情を言われ
上司には注意され
あ~やってられないって感じ
帰りは急な雨に降られて
駐車場までびしょ濡れ
残業で
友達との待ち合わせに遅れ
電話しようと思ったら
携帯を家に忘れ
公衆電話で電話しようにも
友達の電話番号記憶してないし
お陰でおごる羽目に
本当についていない
帰ったら
昨日残しておいたマンゴープリン食べよう
ゲッ!
弟に食べられてた
もー最低
かなりのショック!!

2006.04.09
ロンと共に
ロンと
暖かな光を浴びながら
桜並木を風と共に走る
なんて清清しい日なんだろう
時に先に走るロンは
立ち止まり
振り返り
少したれ目な眼差しで
首を傾げ
僕を見つめる
愛おしいと思えるその瞬間
疲れたなら
木陰で休もう
木々の間から降り注ぐ
木漏れ日が又
幸せな時を与えてくれるね
明日も
その又明日も
ロンと
この桜並木を走ろう
きっと
優しい光が
僕たちに降り注ぎ
生きている事の幸せを
感じさせてくれるよ
ありがとう
そう言わずにはいられない

2006.04.07
壁の向こう
あの頃
まだ幼かった私は
その壁の向こうがどんな世界なのか
どうしても知りたくて
いつも見上げては
色々な事を想像していた
想像は見る見る膨らんで
感情は
想像を遥か超えていた
太陽は暖かく照らし
星は流れ星となって
地上に降り注ぐ
願いはきっと叶う・・・
子供の頃は
いつも無邪気で何も疑わず
素直な時を過ごしていた
あの壁の向こうが
薄汚れている事なんて
少しも考えず
いつも綺麗な事ばかり
想像していた
夢は夢で終わってしまうなんて
全く疑いはしなかった
太陽はいつか燃え尽きてしまうなんて
想像もつかなかった
大人になんて
なりたくは無かった・・・

2006.04.05
一緒に飛んであげる
何を迷っているの
勇気を出して飛んでごらん
決して怖くはないよ
ほんの一歩前に進むだけでいい
そんなに怖いなら
僕が先に飛んでみせるから
君も後に続いてくれるかな
どんな経験にも
必ず第一歩がある
その一歩は
誰でも勇気が必要なんだ
怖いのは君ひとりじゃないよ
僕もそうだった
逃げ出したら終わりなんだ
勇気を出そう
そんなに怖いなら
僕が一緒に飛んであげるから

2006.04.04
王様の耳はロバの耳
私には大きな秘密がある
もちろん
誰にも言えない
それは
子供も頃に起きたある事件
人に話せたら
どんなに楽になれるだろう・・・
今なら
みんな笑ってくれるのかな?
ううん
やっぱり言えない
ずっと封印して
いつか穴を掘る
童話のように・・・
゜王様の耳はロバの耳゜
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