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2007.11.28
雫
空から降る雨
いつもと同じはずなのに
きょうは何故か冷たい
ポツポツと音をたてる傘から
そっと
手を伸ばしてみた
この雫は
遥か遠い空からやってきた
何億もの粒の中の
ほんのひとしずく
握って広げ
又握る
運命とはこういう事なのかも知れない
昨日の私も
明日の私も
この雫には出会えない
掌からそっと消えていく
運命がここで始まり
ここで終る
全ての出会いが悲しくて儚い
この雫のように
生まれては消えるのだろう
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